今週の川柳
2019年4月21日(日)~4月27日(土)の投稿より、まるせん週刊ナイス川柳として7句の川柳を選びました。
お題「うんざり」(歌川子規)
温暖化春夏秋冬順不同
お題「温暖化」(kenkenさん)
カタコトに正しい日本語垣間見え
お題「カタカナ」(凛)
詰め込んだ仕事仕事の連休前
お題「うんざり」(あき子さん)
思い出もほとんどフェイクの年になり
お題「思い出」(こうすけの母さん)
レジ係操作しているセルフレジ
お題「カタカナ」(入り江わにさん)
習ったが 未使用の ディス イズ ア ペン
お題「カタカナ」(Yellowbird さん)
kenkenさんの句を今週のタイトルに採用させていただきました。
近頃に限っても、夏を思わせる暑さの日もあれば、急に冷え込んだり。
季節外れの、という形容詞も、もはや聞きなれてしまいました。
そんな気候の乱れた感じを、「順不同」という言葉で的確且つユニークに表現。
おまけの一句
24時間戦い 疲れたあと ゆとり お題「平成」(木蓮さん)
流行ったワードの組み合わせかたがお見事。
と同時に、時代や、経済状況の変化まで感じさせる、まさに平成をうまく言い表した一句です。
お便り
わたしのお気に入り川柳
カタコトに正しい日本語垣間見え お題「カタカナ」(凜さん)
kenkenさん
掲題の凜さんの句の良さはまずリズム、次に句の余韻などなど、さすが「今日の一句」だと共感。「カタコト」の一語が幼児を連想させ、最後の「垣間見え」と連動してカワイイ一句になっていると思います。
※
運営のほうでは、日本語を勉強したての外国人を連想。コンビニのレジも、中にはとてもしっかり対応してくれるアルバイトの子がいたりします。外国人向けの日本語教材など、実はけっこうちゃんとしているのかもしれませんね。
もちろん解釈は自由。いろいろ想像できるところも楽しいポイントです。
SNSの反響をご紹介
SNSでいいねやアクセスなど、反響の多かった投稿を紹介したいとおもいます。
今週ツイッターでもっとも閲覧された投稿はこちら。
🏅今日の一句
カタコトに正しい日本語垣間見え
お題「カタカナ」(凛)
終電に歩幅がせまくなるデート
お題「歩く」(かえるやぎさん)
ヤマンバや ガングロ娘も 母となり
お題「平成」(うさぎの小雪さん)#川柳 #俳句 #五七五 https://t.co/F59nTNaooa pic.twitter.com/HzNCmLqfrO— 川柳投稿まるせん (@marusenryu) 2019年4月25日
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コメント
こんにちは
お気に入りの一句に取り上げていただき恐縮です。
『カタコト』の取り方で全く違う内容になるのだととても興味深く思いました。
この句は外国人のカタコトの日本語を詠みました。日本語は主語・動詞など言葉の順番をあまり気にせず、若い方からは造語や新しい言葉がどんどん生まれています。そんな中で日本語を学び日本で暮らしている外国人の方たちのほうが正しい・美しい日本語を話しているかもしれないなぁ…なんて。
川柳も語順や助詞で印象がずいぶん変わってくるものです。
日本語だからこその言葉遊び。十七文字に思いを込めて…
凛さん、コメントありがとうございます。
人によって解釈に違いがでるのは、むしろ楽しいポイントだと思います。
まるせんでのコメントや、こちらのページに頂く感想で、いろんな見方、意見を言いあうのもまた面白いですね。
「カタコト」を片仮名で表したのは、ほんとうに成功していると思います。
外国人がしゃべっている日本語、という感じも出ていますし、丁寧な日本語と発音のつたなさとのギャップが生む、どこかユーモラスなさまも伝わってきます。
ぜひこれからも投稿のほうお待ちしております。