今週の川柳
2019年5月12日(日)~5月18日(土)の投稿より、まるせん週刊ナイス川柳として7句の川柳をご紹介します。
お題「うんざり」(加瀬亜月さん)
急ぐ朝 歩きスマホが 道阻む
お題「うんざり」(にょぺやまさん)
マッサージチェアでプルプルそこかしこ
お題「恥じらい」(凛)
流れ星見つけるよりも「ねぇ、じいじ~」
お題「お願い」(あゆかさん)
学校に行けと体温計が言う
お題「体温」(うぐいすの止まり木)
お孫さんですかと覗き込めば犬
お題「犬」(みちなりさん)
体力の出し惜しみする時給の差
お題「僻み」(志賀克毅さん)
みちなりさんの句を今週のタイトルに採用させていただきました。
老犬なのか、もしくはまだ子犬なのか、時々ベビーカーにワンちゃんを乗せている光景を見かけます。
覗き込んだときの驚き、しかし犬は犬でかわいい。
登場人物がみんな笑顔なのが想像できる、ほっこりする一句です。
この句をみて頭に浮かんだのは、サイドカーに犬という、映画化もされた長嶋有さんの小説。
小説のなかで、実際にサイドカーに犬が乗っている場面があったかどうかは定かではありませんが……
ピッ句アップ
夢だったテレビ電話は手のひらに お題「平成」(Yellowbirdさん)
テレビ電話というキーワードが、未来のアイテムとしての響きを持っていた時代が確かにありました。
いろんなアプリでテレビ電話的な機能は実現されていますが、もはやテレビ電話という言葉自体が古めかしくなっているという感覚さえあります。
皆さんからのお便り
わたしのお気に入り川柳
イライラが溜まって川柳がダーク
お題「うんざり」(ここから 優っぴさん)
詩(へにー)さん
その時の気分や状況が句に反映されてしまうのは儘あることだと思います。
同じように感じた方が多いようで、あるあるの共感スタンプが沢山押されていました。
でも、私がこの句を面白いと感じたのは別の点にあります。
ここから 優っぴさんの大部分の句は、ダーク川柳とは対極にあると感じるからです。
いつも宇宙や自然や人間への優しさに溢れた言葉を紡ぎだし、十七文字に置き換えてしまう ここから 優っぴさん。
句を読む度に癒されているのですが、彼女にもちょっぴりダークな部分があるのかな…なんて思うと逆にホッとしたりもします。
まるせんさんで日々会員の皆さまの句やコメントを読みながら、自分勝手に皆さまの人物像を想像し、楽しんでいる(ごめんなさい)私。
皆さまの意外な姿を発見できるような句をこれからも楽しみにしています。
SNSの反響をご紹介
SNSでいいねやアクセスなど、反響の多かった投稿を紹介したいとおもいます。
今週ツイッターでもっとも閲覧された投稿はこちら。
打つ度に 君思い出す パスワード
『#パスワード』
#川柳
2019年4月29日のナイス https://t.co/DvR1sR5xTG— 川柳投稿まるせん (@marusenryu) 2019年5月12日
今週インスタグラムで一番いいねがあった投稿はこちら。
今週フェイスブックで一番反響があった投稿はこちら。
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