今週の川柳
2019年6月23日(日)～6月29日(土)の投稿より、まるせん週刊ナイス川柳として7句の川柳をご紹介します。
元カレの名を呟いてみる寝言
お題「復讐」（詩(へにー)）
ほめちぎり伸びたあたりで部下転職
お題「お疲れ」（まここしゃん）
笑えない 渾身のギャグ 死んだフリ
お題「老害」（和希さん）
断捨離に勿体無いの目がひかり
お題「老害」（Yellowbird さん）
もったいない精神からのプレゼント
お題「老害」（小手毬）
いいね押す だけで終わった 休み時間
お題「お疲れ」（うさぎの小雪さん）
粗熱が取れるまで置くラブレター
お題「手紙」（konz）
konzさんの句を今週のタイトルに採用させていただきました。
気持ちを込めすぎた文章を読み返したときの恥ずかしい感じ、まさに粗熱という単語がぴったり。
現在では、ラブレターなんていう文化もだいぶ減ってきているのでしょうけれど、メールに置き換えても同じことがいえますね。
ピッ句アップ
置き手紙決意が見える楷書体 お題「手紙」（みちなりさん）
なにやらプリントアウトされた手紙がテーブルのうえに……
それを発見したときのドキッとする一瞬があざやかに伝わってきます。
団塊と バブルを背負う ゆとり無し お題「老害」（入り江わにさん）
年金や介護、まさにゆとりなどどこにもありません。
先細っていく世代の嘆きを的確かつユニークにあらわしています。
顔上げてほしくてたのむタワーパフェ お題「パフェ」（konz）
ちょっと落ち込んでいる恋人、あるいは友人のために。
パフェを食べるときはきっと笑顔ですね。
皆さんからのお便り
わたしのお気に入り川柳
「幸せか？」 知人がマックで 唐突に お題「胡散臭い」（がんがんぐさん）
この句はインパクトがありました。日常にありがちな状況をシンプルな言葉で見事に切り取っています。これからの胡散臭い（場合によっては本当に幸せになる？）展開をあれこれ想像させる句です。
いろいろな思いを一句に詰め込み過ぎて、結局伝わらない事が多い私。見習いたいなぁと思いました。
teraryu
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