江戸時代の東海道神奈川宿を描写した絵図金川砂子にも描かれた滝の側の支流である反町川。
前回は、反町川をさかのぼるように反町公園から島田橋跡までのルートを紹介しました。
引き続き、島田橋から上流に向けて歩いて行きます。
市営地下鉄、三ッ沢下町駅のすぐ脇を通っていきます。
さらに綺麗に、散策しやすい緑道に整備されています。
自転車の走行も禁止されており、安心して歩くことができます。
この辺りだけ車道も脇を走っていますが、車どおりは比較的少なめです。
歩道の広くなったところに、案内表示、ベンチが設置され、ちょっとした休憩所のように。
案内には、この周辺地域は反町川が長い時間をかけて深く侵食してできた地形であることが説明されています。
川と平行するように伸びている南北の丘は、全く同じ地層なのだそう。
南側の丘には三ツ沢貝塚も。
今ではすっかり住宅地として開発されているこの地域ですが、4000年も前から人々がこの辺りに暮らしていたと思うとロマンを感じますね。
ちなみに、川を挟んだ北側の丘には、三ツ沢上町、三ツ沢中町、三ツ沢下町と並んでいます。
南の丘には、三ツ沢西町、三ツ沢南町、三ツ沢東町。
丘陵の谷筋には、国道一号も市営地下鉄も走っているのですが、南北の町の境界はあくまでもこの三ツ沢せせらぎ緑道。
こんなところからも、反町川あってのこの地域だということが感じられます。
今下橋跡。
かつてあった橋をイメージしながら横断歩道を渡ります。
三ツ沢南町公園入り口。
きれいなせせらぎに心癒されます。
せせらぎのほとりに建っているコーポせせらぎ。
緑道は南側の丘陵に沿うようにして、カーブをしながらつづきます。
丘というより、崖のようになっている箇所もあり、コンクリで補強が施されています。
豊顕寺(ぶげんじ)へと向かう橋は門前橋。
復元か補強はされているように思うのですが、三ツ沢せせらぎ緑道では唯一のきちんとした橋となっています。
少し広くなっている市営地下鉄三ツ沢上町駅のそばを抜けると、上田橋跡に。
反町川をさかのぼるのは、一旦ここまでとします。
途中から緑道に沿って流れていたせせらぎは、実は人工的に復元したもの。
市営地下鉄の駅に湧き出ている地下浸透水を使用した珍しい仕組みなのだそうです。
三ツ沢せせらぎ緑道は、知る人ぞ知る猫スポット。
暖かい日には、こうしてたくさんの猫が日向ぼっこをしています。
猫がすきな人にも、水辺がすきな人にもおすすめな散策コース。
そしてまた、沢が台地を削ってできた急峻な地形に思いを馳せたり、川の数キロ下流にあった旧東海道の往来をイメージしながらの散歩は、きっとより楽しいのではないでしょうか。
今回歩いた、島田橋跡から上田橋跡までのルートはこちらです。
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