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反町に流れていた、名のない川をたどる

沢渡交差点 反町
沢渡交差点

反町にあった遊郭のことを調べていて、気がついたことがあります。

反町にあった名のない川とは

とうよこ沿線株式会社オカベのウェブサイトに、反町遊郭の手書きマップが掲載されています。
当時のことを知る戸塚さん、岡部さんが記憶を頼りに復元されたものです。

この地図には、遊郭の裏門から反町駅方向へ、黒々と川の流れが描かれています。
川が遊郭と接している裏門ともう一ヶ所の出口には、橋もあります。

地図の左端には、現在、松本コミュニティ道路、三ツ沢せせらぎ緑道として暗渠になっている反町川。
つまり、滝の川本流でも反町川でもない川が流れていたということです。

地図の右上には、さりげない吹き出しのなかに名のない川と書かれています。

名のない川のあと

横浜市都市計画課のサイトにある昭和五年二月の三千分一地形図にも、名のない川が反町川から分岐し、反町を横断しているのが見てとれます。

名のない川のあと

川の流れを、昭和三十八年十月の地図に重ね合わせてみました。
まるで川などなかったかのような街区が形成されていることが分かります。

横浜大空襲の影響なのか、戦後、日本貿易博覧会の会場とするための区画整理なのかは分かりませんが、ある意味、反町遊郭と同じ運命をたどったとも言えます。

反町の名のない川をたどる

合流地点

反町川と名のない川の合流地点です。
反町川は横浜銀行アイスアリーナに沿うように、左から右のほうへ流れ、名のない川は手前の、反町公園から合流していました。

合流地点から上流を目指すも、手がかりは全くありません。

反町公園の敷地内、名のない川のルートに近いと思しき地点に「あめ」のマンホールが3つほど。
なにか関係があるのかは不明です。

公園を出てからも、住宅街の隙間のような場所にある「おすい」マンホールを一応撮影だけはしておこうか、といった感じです。

手がかりのないまま反町を通り抜け、松本町へ。

横浜銀行反町支店の裏手の駐車場あたりで、名のない川は南へと直角に方向を変えます。
さすがに自然の流れではないように思いますが、詳しくはわかりません。

上流方向

国道一号をはさんで上流方向。
階段が見える、ビルとビルの間の細い道を入っていきます。

ここまでは、昔の地図を頼りにさかのぼるだけでしたが、これから先は名のない川の名残を色濃く残す道となっていました。

ビルの間の細道

ビルの間の細い道を入ったところ。

重ね合わせた地図にもあるように、この道路と名のない川は完全に一致しています。
この道は、まさに名のない川の上に作られた道ということです。

細道 階段の下

階段のたもとまで進み、ほぼ直角に方向を変えます。
左側の段差地形に沿って、ゆるやかなカーブを描いています。

左右にカーブしながら、名のない川も流れていたのでしょう。

いくつかの道路と交差したあと、セブンイレブン横浜高島台店へ抜けられる、車も通れない細い道へつづきます。
当時の川幅を思い起こさせるような味わいのある小道です。

この小道を含め、ここまでの道は泉町、上反町、高島台の町境にもなっています。

沢渡交差点

その先、沢渡交差点までは高島台側の歩道にそって川は流れていました。
交差点を渡って上流方面へ。

沢渡交差点を渡る

交差点を渡ります。ちょうど川の流れの上に車が。
ビル前の部分とは少し不自然に舗装が区切られているのが見て取れます。

沢渡会館

いったん沢渡会館まで登り、川方面へと下ると……

名のない川

開渠で名のない川が現れました!

開渠といってもコンクリートで蓋をされており水の流れは確認できませんが、反町では全く痕跡を残していない名のない川を目の前にするのはちょっとした感動です。

名のない川は北軽井沢公園の下でカーブします。
昭和初期の地図によると、手前からも流があり、ここは二つの流れの合流地点でした。

翠嵐高校下

翠嵐高校へとつづく階段のある、非常に急峻な崖のような地形です。
名のない川は、ここからの流れと、軽井沢中学校方面からの、二つの流れを源としていました。

このあたりの地名は、西区北軽井沢
そして、少し下ったところには、神奈川区沢渡(さわたり)
この川の流れを由来としていることを強く匂わせています。

戦前の反町遊郭を知る人にさえ名のない川としか記憶されていない川が、こうして地名に名残を残していたのです。

終わりに。

はまれぽ、とうよこ沿線、株式会社オカベのサイトを見ると、どのサイトにもとうよこ沿線の調査による戸塚さん、岡部さんの反町遊郭の復元地図が紹介されています。
ところが、せっかく(?)名のない川と記載されているのにもかかわらず、滝の川、あるいは反町川と紹介しなおしてしまっています。
支流なので間違いではありませんが、敢えてなのか、見落としなのか、少々引っかかるポイントでした。

また、今回のルートを歩くにあたっては、ほぼこちらのブログを参考にしました。
川と暗渠への強いこだわりが感じられる素晴らしいサイトです。

暗渠徘徊の日々
https://ankyoneko.exblog.jp/21987986/

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