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芸人前夜/中田敦彦 オリエンタルラジオあっちゃんの芸人になるまでの自伝的エッセイ

芸人前夜/中田敦彦 読書感想
芸人前夜/中田敦彦 感想

オリエンタルラジオのあっちゃんこと、中田敦彦芸人前夜を読みました。

おもに、あっちゃんが慶応大学に通い始めた2001年ころから芸人として活躍する少し前までの数年のできごとが、自伝のようなエッセイのような、軽い筆致で描かれています。

正直、芸人にもそれほど詳しくありませんし、興味もないのに、どうしてこの本を読もうと思ったのか。
その理由はこちらの動画です。

歌人の枡野浩一さんがこの芸人前夜を紹介している動画なのですが、紹介しながら内容を思い出してしまい、泣きそうになっているのです。(16分頃から)
書評動画に対して、少し皮肉になってしまうかもしれませんが、どんな書評の言葉よりも読みたいという気持ちを喚起される紹介。
思わずAmazonで即購入してしまいました。

内容は芸人前夜というタイトルのとおり、まさに、相方藤森との出会いから武勇伝のネタが生まれるまでの経緯、そしてテレビで大ブレイクするまでが時系列で綴られています。

いいなと思ったのは、大ブレイクをして華々しく活躍する様子までは語られず、あくまでもその兆しを感じさせるところで終わっているところ。
オリエンタルラジオの二人が、まさに花開く予感に満ち溢れ、しかしまだ少しの不安を残す青春物語になっています。

後日談みたいな続編があれば、ちょっと読んでみたいと思わせる余韻があります。

ただ全体としては、オリエンタルラジオであったり、芸人であったり、そちら方面に興味がある人ならもっと楽しめるのかな、という印象。
自伝だからそういうものなのですが、最初は苦労したけど結果的に売れましたよ、という基本的なストーリーは分かっていますし。
そういう意味では、あるいはオリエンタルラジオのことを全く知らない人のほうがまだ読めるのかもしれません。

ちなみに、動画の枡野さんは、詩人歌人というコンビでお笑い芸人としても活動していた経歴の持ち主。
芸人として売れること、ネタ作りの大変さなど、一般の人より身にしみて分かっている分だけ、芸人のあっちゃんに対し深く感情移入できたのかもしれません。

文章は、よくも悪くも芸人っぽいというか、比喩や説明が過剰なところが多々あり、個人的にはややリズムが悪く感じました。
ただ、その点についてはサービス精神が旺盛ともいえますし、楽しみながら軽く読むことはできます

オリエンタルラジオあっちゃんに興味がある人には楽しい一冊だと思います。

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