アメリカでおこなわれるグランドスラム大会、全米オープンが現地時間8/26(月)から始まりました。
本選出場の日本人選手は、錦織 圭、西岡 良仁、大坂 なおみ、土居 美咲。
錦織は第7シード、大坂は第1シードでの出場となっています。
今回の全米オープンはWOWOWでしか視聴できないもよう。我が家では未契約につき、初日無料放送など、観られた試合だけでも感想を書きたいとおもいます。
視聴のため、WOWOWを契約しました。
ひやひやの初戦突破、ディフェンディングチャンピオンの大坂
8/27(火)
1回戦に登場した大坂なおみ、ロシアのブリンコワ相手に6-4、6-7(5)、6-2というフルセットにもつれる展開で辛勝。
サービス、ショットの破壊力は相手を上回っているものの、なかなかコートに収まらない。あるいはネットに突き刺さる。すると、足も速くて守備力のあるブリンコワの調子があがる。
全部エースを狙うかのようなショットではなく、もう少し繋げばいいのに、と思わなくもないけれど、時折決まる目が覚めるようなエースは世界トップクラス。
パワーで押し切れるか、自滅してしまうのか。つまり、どちらにしても大坂のコンディション次第といった内容なのだけど、その波が激しいものだからこういったスコアにになってしまうという、まだ集中しきれていないときの大坂のテニスそのもの、そんな展開でした。
最終セットもスコアこそ差が開きましたが、ブレークのピンチが何度かあって実はかなり危なかった。サービスエースを連発して凌ぐところが凄いのですが。
2回戦も楽しみですが、もう少し安心して見られる試合展開を期待します。間違いなくその実力はあるのだから。
土居美咲、トップ10選手に善戦も敗退
8/26(月)
土居は、第10シードのアメリカ、キーズを相手に、5-7、0-6の敗戦。
試合全体は見ておらず、ハイライト動画とスコアだけの印象ですが、第一セットは一度はブレークを取り返して粘りを見せながらも最後に押し切られ、つづく第二セットでキーズを波に乗せてしまった感じでしょうか。
この、小柄ながらも全身バネのようなダイナミックな土居のプレーをもう少し見たかった……
西岡、しぶとい地元選手を退け2回戦へ
8/26(月)
西岡は、地元アメリカのギロン相手に3-6、6-4、6-4、6-4で見事逆転の勝利。
第一セットは、とにかくギロンのよさが存分に目立つ展開に。パワフルなサーブに加えて力強いストローク。なのに、簡単にミスもしない。
逆に、ウエスタン&サザン・オープンでベスト8に進んだ調子のよさで、かえって少し気負ってしまったのか、ミスが相手よりも先に出てしまう西岡が先にブレークを許します。
第一セットの終盤では、左手を気にする様子も見られたりして、2個目のブレークを献上。セットを落とします。
しかし、第二セットからは、ポイントを早く取ろうと焦ることをやめ、粘り強くラリーに付き合いはじめます。ギロンも予想以上に丁寧なラリーをする選手でしたが、この展開なら西岡のもの。
相手の球が甘くなった一瞬を逃さず、ここぞの場面で決め球。
壁のような西岡のストローク、隙を見て決めるネットプレーに、ギロンの集中力が徐々に削られていきます。得意の展開に持っていった西岡は、その後の3セットできっちりとブレークを先行し、見事に勝利を収めました。
それにしても、格下相手とはいえ第二セットからのキープ率はさすが。
決してビッグサーブではないながらも、ウエスタン&サザン・オープンでも見せた緩急とコースを工夫したサーブは、丁寧にコースをつく技巧派のピッチャーを見ているよう。
次戦、一時はランキング12位まで上り詰めたスペインのフェリシアーノ・ロペスですが、今の西岡のテニスをすれば勝機は必ずやってくるでしょう。
錦織、相手途中棄権により初戦突破
8/26(月)
錦織の緒戦、アルゼンチンのトルンゲリティを相手に6-1、4-1とリードしたところで相手途中棄権により勝利となりました。
いつも通りのプレーさえできれば勝ち上がれるであろう格下相手に、連続ブレークを決めるこれ以上ない立ち上がり。
相手は予選を3試合戦ってきているということもあり、体力的にも多少きつかったのに加え、錦織の完璧なプレーの前に打開策を見出せず、メンタル的にもダメージを与えることができたように見えました。
60分にも満たないプレー時間ということで、試合感覚を戻すというところが、次の試合に向けての唯一の懸念材料ですが、これは贅沢な悩み。しっかりと準備して、次の試合もきっちりと勝ちきることを期待したいと思います。
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