アメリカでおこなわれるグランドスラム大会、全米オープンが現地時間8/26(月)から始まっています。
三回戦に進出した日本人選手は錦織 圭、大坂 なおみ。
今回は全米オープン視聴のため、WOWOWを契約しました。
大坂、パーフェクトな内容で新鋭ガウフを退ける
8/31(土)
大坂はアメリカの新鋭、15歳のガウフを相手に6-3、6-0の完勝。
注目の対決となった一戦、大坂は立ち上がりから集中力を高めて試合に入ります。
もちろんガウフも素晴らしいプレーを見せましたが、完璧に近い状態の大坂を前にしては歯が立ちません。
第一セットの中盤からはブレークの取り合いに。しかし、常にプレッシャーを強くかけていたのは大坂。最後のゲームをきっちりキープして、悪い流れを断ち切ります。
15歳でこの舞台にいるだけでも凄いこと。しかし、今の自分のプレーを発揮しているだけではポイントが取れないと分かったガウフは、徐々に無理をしていきます。
その結果、ミスを量産。とくに、サービスでは7つものダブルフォルトを犯してしまい、自滅。
第二セットは、なすすべもなく大坂との差を見せつけられる結果に。
大坂は、一、二回戦に比べてひとつギアを上げた印象。次戦もこのクオリティを保って戦ってほしいところです。
一方のガウフは、力を出し切ったとは言えない、悔しい内容。
しかし、それも含めて15歳というまだまだ将来ある選手の大きな経験となったことでしょう。
順調に成長できれば、これから何度も対戦することになるであろう両者。
記念すべき初対戦として、皆の記憶に残る一戦となりました。
錦織、デミノーの驚異的なディフェンスの前に屈する
8/30(金)
錦織の三回戦、オーストラリアのA・デミノーのまえに、2-6、4-6、6-2、3-6のセットカウント1-3で敗退。
この試合の錦織は、とにかくサービスキープに苦労しました。
反応と予測がよく、足も速いデミノーの前に、攻めても攻めても決めきれないポイントが続き、そうするとデミノーもどんどん調子に乗り、錦織を応援しているこちらも感心してしまうほどに、デミノーがボールを拾いまくりました。
錦織も第三セットは2ブレークして簡単にセットを取ることができ、ここから反撃をしたいところでしたが、2セットを先行した心の余裕は大きく、二十歳とまだ若いデミノーの勢いを止めきることができませんでした。
この試合、トータルで見れば錦織の調子が悪かったというより、デミノーが最初から彼の特徴を発揮した内容でした。
普通ならエースとなるようなボールにもなんとかくらいつき、一発ではなく、二発、三発と打たせる。たとえ返球できなかったとしても、必ず最後まで追いかけてラケットには当てる。
これが徐々に錦織のプレッシャーとなり、次に打つときに力が入ってしまうという結果に。
ちなみにデミノーは、シンシナティで行われたウエスタン&サザン・オープンでは西岡に敗れています。
錦織のように攻めてくる相手に対しては得意のディフェンス力が発揮されるのだけど、より遅いボールでつないでくる西岡にはうまく攻めきれずに敗退。
その西岡も全米オープンでは、ある意味自分より遅いボールを使ってくる相手に敗れてしまったわけですが、このあたり、実にテニスの奥深いところです。
これで、グランドスラム連続ベスト8も途切れてしまった錦織。以前からの課題ですが、いかにサービスゲームを簡単にキープできるかで試合の結果が大きく変わってきます。
今から驚異的にサービスのスピードを上げるのは難しいにせよ、確率、安定性を高める余地はあるはず。
秋には楽天オープンにもエントリーしています。万全の調子での来日を期待したいところです。
コメント