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探さないでください/中川学 中学校の先生なのにつらくて失踪した15年前の自分を辿る旅

「探さないでください」中川学 感想 読書感想
「探さないでください」中川学 感想

お気に入りのYouTube番組、本と雑談ラジオので紹介されていた、中川学さんの「探さないでください」を読みました。
https://youtu.be/2TqqklDHbW0?t=901
第62回本と雑談ラジオ 「探さないでください」の感想の箇所から再生されます。(15:01)

本と雑談ラジオ
歌人の枡野浩一さんと新潟在住の漫画家古泉智浩さんが1時間ほどゆる~く本の話をする番組です。
月に1~2回ほど更新されます。

作者である中川学さんが主人公のエッセイ漫画です。

中学生教師として働き始めた中川さんでしたが、まもなく精神状態を崩してしまいます。
追い詰められた中川さんがとった手段は、失踪

仕方なかったとはいえ、当時そのような行動しか取れなかったことが心残りとなっている39才の中川さん。
失踪から15年たち、心にけじめをつけるために何かをしたいと考えます。

そこで思いついたのが、お遍路のように当時の失踪ルートを当時の順番でたどり直すこと。

各地で当時の気持ちを振り返り、反省と自問を繰り返します。
観光するわけでもおいしいものを食べるでもない、そんなちょっと変わった旅を描いた漫画です。

こんな旅ですから決して明るい話ではありませんし、もちろん基本はひとり旅です。

ただ、淡々と、かつ赤裸々に自分のダメさが描かれていく中川さんの旅の様子に、気持ちをグサグサと刺されます。自分のなかにある中川さん要素を刺激されているのだと思います。

中川さんは、旅を通じていろんな人の話も聞きます。

迷惑をかけた親、弟、当時の同僚先生は怒っているだろうか、あの時生徒はどう感じていたのか……

そして15年を経て、まわりの人たちの本当の気持ちを再発見します。

一度は逃げてしまった中川さんの話、見るに堪えないほど情けない部分もいっぱいある漫画ですが、心温かくて元気さえもらえる作品でした。

中川学さん紹介

1976年生まれ。北海道中札内村出身。北海道教育大学卒業後、小中学校の臨時講師、シイタケの収穫など様々なアルバイトを経験。2005年にクモ膜下出血となったが、それを境に学生時代から好きであった漫画に専念するため漫画家の道を目指す。トキワ荘プロジェクトに参加し、2011年から創作活動を開始する。2012年に発表した『僕にはまだ友だちがいない』はNHK Eテレの青山ワンセグ開発にて浜野謙太主演でドラマ化された。2014年から、自身が29歳の時に発症した「くも膜下出血」の体験を元に、弟が編集を務めるリイド社のトーチwebにて『くも漫。』を連載。2017年、脳みそ夫主演で映画化される。

引用元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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